読みやすさ

「デジタルブックとはどういうもの」か?については、サンプル紹介のページでご覧を頂きたいと思いますが、実際の本のようにページをめくりながら読める形式のものです。PDFから制作をしますが、ここではPDFを直接見る場合と比較して、デジタルブックで読む場合はどんな利点があるのかについて記してみます。

読書感覚

読書感覚という点で見てみましょう。両者の違いは、PCで見た場合

PDFは、ファイルを開く感覚
デジタルブックは、ページをめくる感覚

の差では無いかと思われます。ですから、PCにあまりなじみの無い方の場合、そもそもPDFって何?から始まり、「読むにはAcrobat Readerが必要です」などと書かれていると見る事自体をあきらめてしまわれます。
その点では、デジタルブックでは時点で「見たまま」ですから、マウスでページの上をクリックしてみたり、あるいはいろんなボタンを押してみたりと直感で操作ができ、ブックの中身を読む事に集中できます。

※ スマホやタブレットの場合は、ページをめくる形式では無く、いずれの場合もスライド方式なので違いはありません。

軽くてスムーズ

PDFで見る場合と、デジタルブックで読む場合との決定的な違いは、この軽さでは無いでしょうか。

PDFでは、ファイル全体を読み込んでから表示します。

デジタルブックは、めくるページのデータを読み込み表示します。

この差は、10ページ程度のものですとそれほど感じませんが、例えば細かな画像がたくさんあるものとか、あるいは何百ページといったブックのような場合には、ものすごく感じられます。自治体などの広報誌などでも、一ヶ月なら32ページくらいのものでも、年間の分をまとめておこうとすると400ページ弱になります。ですから、この点は大きな検討ポイントとなるでしょう。

文字の大きさ

これは、PDFでもデジタルブックでも可能な事、言い換えれば、電子ファイルならばこそです。実際の紙のものではそうはいきません。ただ、この場合でも、PDFですと画面の設定で何パーセント大きくするかと言ったせっていをしなくてはいけません。デジタルブックでは、ページ上でマウスクリックするか拡大ボタンを押すだけで簡単にページを拡大することができます。これも「読む」ということにこだわりのデジタルブックならばこその芸当でしょう。

目次の活用

PDFでも見出しというのが設定できますが、デジタルブックでも同じように見出し(目次)の設定ができます。ワンクリックで見出し一覧が表示されますので、そこをクリックするだけでそのページを出す事ができます。見出しは、階層構造に作れます。PDFとの比較では、これも同等と言えます。

デジタルだから

デジタルだから出来る事というのは、ほとんどの場合、PDFでも同様です。ただ、前にも書きましたが、PDFは文書ファイルというのが基本になっていますから、どこまでいってもパソコンのファイル形式だということです。

それに対して、デジタルブックは、同じファイルではありますが、「読む」ということに特化した形式であって、そのための仕組みでリメイクされています。ですから、読む時に、PDFでは最初にファイルのすべてをダウンロードしてからページを表示するのに対し、デジタルブックでは次のページとか、先の方の何ページとか、必要なページのデータだけをダウンロードしますから開いてすぐに読み始められます。 そういった、デジタルブックの特徴の中でも、デジタルだからという点でのメリットをあげてみましょう。

文字検索

元々のPDFが文字検索可能に作ってあると、何かの単語で検索をするとその単語があるページ一覧が表示されます。PDFでもやはり可能ですが、操作は断然デジタルブックが便利です。例えばそのブックの中で誰それさんの名前を見つけたいといった場合に、すぐ活用できます。また、何かのトピックについて見たい時にも、それが記載されているページを直接表示してくれます。

リンク

PDFの文中にリンクが設定されていると、自動的にデジタルブックでも設定できます。(中には自動設定が出来ないPDFもあります)もちろんリンクが設定されていなくても、後からこの部分をクリックすると、ホームページのこの部分に飛んでほしいというように設定が出来ます。

また、外へのリンクばかりではなく、目次のページの項目をクリックをすると該当ページを開けるというリンクも可能です。もっとも実際には、デジタルブックとしての見出しを設定すれば、これはすぐに実現できます。それとリンク設定は、一個所につきいくらという別料金となります。(設定は有償)

PCでもスマホでも

今やネットの利用はPCではなく、スマホやタブレットからという方の方が多くなっています。昔はデジタルブックも携帯対応と別のプログラムを作って表示させていましたが、今はPCでもスマホやタブレットでも同じものを見てもそれぞれに快適に見られる仕組みになっています。

動画や音声

デジタルを特長づける物は、なによりも動画や音声が同居できることでしょう。実際の本では提供できないサービスで、例えば少年野球の試合のページに、その時の動画や音声を埋め込んでおくという事ができます。PDFでもデジタルブックでも同様の事が可能ですが、デジタルブックでは直感的に操作や閲覧ができます。これも設定を手作業で行いますので、リンク同様に別料金が必要になります。(設定は有償)

分析もできます

デジタルブックではどのページのどの部分に読者が注目しているのか、という分析が可能です。これは、Googleが提供しているAnasyticsというサービスと連携させる事で可能になります。必要とされる場合はその旨をお知らせいただいておくと、前もってブックにその設定をしておけます。